ぐっときた漫画・アニメ・映画について語るブログ

はじめましてonyaaです。漫画が好きで、でも漫画友達が少ないので、感動や興奮の衝動を文字にします。この世には素晴らしい作品が溢れていて幸せです。

やっと見れたプロメア感想※ネタバレあり

 

もう公開も終わろうかという本日、ようやく見れました!!

プロメア!!!

 

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珍しく事前情報ほぼなしで挑んでみました。

とりあえず勢いとエネルギーがすごいってことと、

一部の方に中毒のように好かれているということだけはTwitterとかの評判で聞いてたので、

けっこう期待して行ったんですが…

 

結果…

 

 

めちゃくちゃおもしろかった…!!!!

 

 

序盤から絵柄や構図がすごい好みでニヤニヤでした(*´艸`*)

ストーリーももったいぶることなくトントン進んで、ずっと見どころずっと楽しい(*´艸`*)

 

あと何より、音楽が最高!!

最初の曲でもうやられましたね…澤野さん素敵。あの嫌でもテンション上げられちゃう感じはもう逆らえないめっちゃワクワクした!

 

戦闘シーンもシリアスシーンもなんせ音楽が良くて、即サントラ買いましたね。明日からリピ決定。

 

声優さんもねー有名人ばっかでどうなのかなとか思ってたんですが

松山ケンイチ最強でした…違和感1ミリもなかった。完全なるガロ。

 

早乙女さんもいい声…怒ってるときとか苦しんでる声とかももちろんよかったんですが、終盤戦闘シーンでのガロとの掛け合いのテンポの良いちょっと砕けた台詞がすごい好みでした。

というかリオがすごい好みでした。なんだあれ。

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EDのあと、ガロたちのチームに入ったのかなとか妄想しだしたらたまりませんね。ツンデレ発揮してほしい。

 

 

そして各地で話題沸騰のクレイこと堺雅人さん。

まさに圧倒的堺雅人(笑)

滅殺開墾ビームは歴史に残る名言ですもんね…

今日ファンの人達の企画でTwitterトレンド入りしててタイムリーでビビりました。みんな好きやな(笑)

 

 

他にもいろいろおもしろかった要素はあるんですが、なんせエンタメ作品としてめちゃくちゃ素晴らしかった。

ストーリーは単純明快、

アクションかっこよくて

キャラクター魅力的。

最初から最後までなーんにも考えずに楽しめて、娯楽作品として完璧だなと思いました。

 

謎を残したり観客に考えさせたりといった余白もなく、

完全なるハッピーエンドで

見終わったあとのスッキリ感がすごい。

 

 

逆に言えば「中身がない」って低評価の方もいるみたいですが、

私はとても楽しませてもらって元気もらって帰ったのでほんとありがとうって感じです🙏💕

 

あとすごい深く考察してる方の感想とか見てると、実はストーリーや裏設定もしっかりしてるようなので、これはもう一度見なければですね。

パンフレット買おう(*´艸`*)

 

 

もっとたくさんの人に見てもらいたいなと強く思った作品でした!

がんばれプロメア!!

 

「私の少年」6巻 得体の知れない衝動でしんどいけど真修に落ちました ※ネタバレ感想

これまではフワッと読んでたんですが

この6巻で完全にやられました。

 

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とりあえず結論

 

真修かっっっっ…わぃい…!!!!

 

 

悶えた!なにあれ天使!!ちょっと変な声出たわ!!

 

こう…かぐや様が会長に萌えるときのような、ぶわーってテンション上がっておかわわわわわっていう感じじゃなくて

もっとこう、噛み締める感じの、「かっわ…!」という感じ(伝わりますか?)

 

 

14歳の真修はすごいですね。

真っ直ぐで一生懸命で愛おしい。

 

基本的に大人しくて、気持ちの起伏の少ない子だと思ってるんですが

聡子が絡むとめちゃくちゃ感情的なのが良き。

 

 

聡子から連絡が来て嬉しくて慌てちゃうとことか、

今日会えるって朝からソワソワしてるとことか、

前からそういうのが可愛かったんですが

 

風邪ひいた真修はなによりも最強だった。

あのふにゃふにゃの笑顔、、え、?なにあれ、え、かっ、かわ…っっっ!!!!!!???

 

 

お互いにお互いしか見えてないっていう相互依存な感じがすごい良いですよね。

真修の、聡子見つけたときの表情の輝きが素敵すぎる。

 

 

真修にとって聡子が特別で大切な存在なのは最初からずっとそうだもんねえ。

ただこれが恋かというと、それは微妙なんじゃないかと個人的には思ってます。

妹ちゃんのいうように、神様みたいに感じてる今はまだ、憧れの域を出ていないんじゃないかなーと。

 

初恋ってそんな感じなんかなー恋と憧れの間くらいかな?

 

もし再会せずにこのまま生きていってたら

きっと真修はずっと聡子を好きなまま

でもいつか普通に大事な人が出来て結婚してって過ごして気もする。

ああ子どもの頃に優しくしてくれた大切なお姉さんがいたなあって綺麗な思い出を心に残して。

 

 

けど再会しちゃったからね!

そしたら執着するよなあーーー前みたいに戻れるとか、受け入れてくれるとか、思っちゃうよなあーーー

 

もっと知りたい、話したいって思って

新たな関係性を築いていくなら

ここから本当の恋愛に発展する可能性はあると思うけど

 

この2人には今のまま

綺麗な家族愛のような友情のような

プラトニックな愛を育んでほしいなあというのが私の好みの展開です。笑

 

 

けど真修はどんどんガチになっていきそうやもんな!聡子に彼氏できたりしたらめっちゃ嫉妬するんやろな!

そんで自分にこんなドロドロした感情があったのかって気付いてショック受けて、どうやったら聡子さんに釣り合う男になれるのかとか苦悩して、空回りして頑張ってほしいという希望もある(笑)

 

 

聡子はなんだかんだで

真修が望む関係に合わせていきそうな危うさがあるから

ちゃんと自分の意思で動いてほしいなと願ってます。

 

ここから聡子がどう動くのか、

真修がどう成長するのか、

続きが気になる…どうか幸せになってほしい(´・ω・`)

キングダム映画が原作ファンにも愛される作品だと感じた理由と、個人的な推しポイント紹介 ※ネタバレ感想

ようやく見て来まして、深夜3時ですが眠れないので感想を吐き出したいと思います。 

 

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結論からいうと、

 

すっごいよかった…

 

 

 

「原作あり作品」についてはまず原作から制覇したい私は、

GWを費やしてキングダム全巻を読破しました。

いや噂には聞いてたし、いろんな人からオススメされてたけど、長いからずっと躊躇してたんですよね…映画はいい機会だった。

読んで本当によかった。

最高でしたキングダム。

 

 

すっかり漫画のファンとなった私ですが、

他の原作ファンの方々から

「映画見に行ったけど良かったわー」ってお聞きしてて、

ネットでも評価良かったので結構楽しみにしてました。

 

何より、この数ヶ月映画館で予告編が流れるたびに、

「主題歌カッコよすぎる」と感動してたので絶対に見たかったw

壮大な感じはすごい伝わってた!あの予告は非常に良かったですね。

 

 

 

そして念願の今日、

見終わってひとことめの感想は

 

「圧倒的・吉沢亮

 

でした(´・ω・`)

 

 

 

もうねー!

吉沢亮さん演じる政と漂が最高すぎた!!!!

本物の政がいた!!!3次元だった!!!!!!!!

 

 

ストーリーも原作に忠実で、ぎゅっとまとまってとても良かったです。

 

アクションや映像も迫力あってすごかった。

 

キャスティングも良し。

 

その中でも吉沢亮さんは素晴らしすぎました。

 

 

政と漂の一人二役、完璧に演じてらっしゃいましたね。

王宮へ行った漂が、政と初めて出会い会話するシーン。

え、これコミックスから飛び出してきたの?ってくらいそのまんまやった。

漂の表情が、まじで漂だった。

 

吉沢さんの出演シーンの大半は政としての演技で、これもほんとハマり役で神々しくて拝みたくなるレベルなんですが

たまに漂として出てくるときが完璧に別人で「漂」なのが鳥肌ものでした。

 

最後の漂のアップのシーン、ああああ漂が実在したああああああって心の中で叫んでた(´・ω・`)

 

 

いろいろ感想あるけど圧倒的・吉沢亮でもうやられましたね。ありがとうございます。

 

 

 

 

他のキャストもちょっとだけ。

これはキャラに対する偏愛や個人的な意見ばっかりですが。

 

 

まず昌文君ぴったりでした。このころの昌文君てこんなんだったなーって思った。歳とってからのほうがいい味出しているキャラクターなので、続編が続いていくようなら注目しておきます。

 

楊端和の長澤まさみさん、どんな感じなんやろと思ってたら、めっちゃ楊端和やった。

あの仮面外すシーン、楊端和すぎてびっくりした。もっと美女感出してくれてもよかったけど。

 

あと壁のにいちゃん男前すぎwww

 

成蟜は予告の段階で最高やなって思ってたからその通りでした。彼の今後を知ってると尚本郷奏多くんでよかったと思う。

 

王騎将軍はたしかに賛否両論あるんやろなって感じでしたが、私は問題なく見れたかな!

最初のシーンでヒゲとかメイクにちょっと違和感あったけど、喋って動いたら王騎だった。大沢たかおすげえ。

 

 

全体的に、ちゃんと原作のキャラをたててくれてるなあって印象でした。

そしてストーリーも同じ印象。

 

例えばもう見たくない漫画実写化映画で思い出すのが進撃の巨人なんですが、

あれ原作関係なく映画単体で見たらまあ普通やと思うんですよ。

 

それでも「進撃の巨人の実写化ですよー!」って言うから期待外れであり怒りや悲しみが生まれるわけで。

 

特に進撃に関しては、原作の根底にずっと流れてる、作品の本質というか叫びみたいなものが感じられなかったので、私は「これは漫画とは別物」って思ったんですね。

 

 

でもキングダムは訴えてくるものが同じでした。

原先生が携わってるから当然やとは思うけど

この作品の主テーマのような根幹の何かが

きちんと根付いていたし表現されてた。

だから原作ファンも納得の出来と言われるんだろうなと思いました。

 

 

はーーいいもの見た。

来週はピカチュウ見に行こ❤

「約束のネバーランド」128話を読んでどうしても我慢できなかったノーマンへの想い ※ネタバレ感想

普段は単行本派なんですが、もう待ってられなくてとうとうジャンプに手を出してしまいました。

 

そして「約束のネバーランド」に衝撃を受けてもう居ても立っても居られないので吐き出します。

 

 

ノーマン・・・!!!!!(´;ω;`)

 

 

 

128話というのはですね、※ここからネタバレ

 

鬼を滅ぼすことに反対のエマが、ノーマンを説得しようとする回です。

 

人を食べずとも生きていける鬼がいることが判明して、

さらにムジカたちが特別な鬼であることも分かります。

 

彼女たちの存在はイレギュラーで、計画に支障をきたす恐れがあるからと

ノーマンはムジカたちを捕らえて殺そうとします。

 

当然それに大反対のエマ。鬼だろうと、全員殺すなんて正しくないと主張します。

そんなエマに、甘すぎると正論を突き付けるノーマン。

 

けどやっぱりエマはエマでした。

七つの壁を目指し、約束を結び直すという、可能性は低いけれどより良い未来になるかもしれない道を進むことを決意します。

 

結局、ノーマンは自身の計画を進めつつ、エマが約束を結び直して戻ってこれたときに、絶滅以外の方法も考えてみることになりました。

自分の望む未来のために、エマの新たな挑戦が始まった瞬間でした。

 

 

 

**********

 

 

話の内容はまあ置いといて。

 

私が衝撃を受けたのはノーマンですよ・・・

 

いろいろあるけど・・・

 

まずね、再会してからここまでの流れもね、非常につらい。

 

ノーマンがみんなに、鬼を滅ぼして平和に暮らせるよと計画を説くシーン、あきらかにエマの顔色は優れないんです。

読者はそれに気づいているし、レイも分かってました。

 

だからレイは、本当にそれでいいのか?とあとでエマに確認します。

私も読みながら「ほんまそれ!レイよく言った!」と思ってました。

 

そしてこのエマの葛藤にノーマンが気付いていない時点で、私はもう悲しくて仕方がない・・・

昔だったら絶対気付いてたじゃーーん!!と思ってしまう・・・

 

 

ハウス脱獄のとき、

あんなにエマを大切にしてて、エマの意思を誰より尊重してて、悩んだときはエマの考えを聞きにいったノーマン。

 

なにより今この鬼絶滅作戦も、エマが家族との平和な生活を望んだからこそ始まった計画のはず。私の知るノーマンにとって、エマは絶対の存在だったんです。

 

 

だから、エマが心から納得して喜んでいないことに気付いてないこと、なにより「鬼の絶滅」をエマも喜んでくれると思っていることに、私はとても悲しくなりました(´;ω;`)

エマがそんな子じゃないってノーマンは知ってるはずやろーーーーー!!!???

 

 

 

からの、この128話。

ムジカを殺すと普通に言っちゃうノーマン。

これはまあ理解できるんです。彼は本来わりと残酷な面も持っている子だと思うので。ママやシスターも、殺す必要があればやってたでしょうしねえ。

 

残酷というと言葉が悪いかな。目的のためには手段を選ばない、とても合理的な思考の持ち主なんです。

そのあたりはレイに近くて、エマがいなければ、レイと同じく年長者だけで脱走しようとしたはず。

 

そんな自分の冷酷な部分を知っているから、誰もに優しく人のために動けるエマに憧れているノーマン。

ハウス時代のノーマンは、優先順位でいうとエマが特別1番で、その次にレイ、そして他の兄弟はもはや「エマにとって大切だから、大切」くらいの感じやったのではと思うんです。

 

でも128話のノーマンは、きっとエマが1番じゃなくなってる。なにかが決定的に変わってしまった気がする。それが悲しい(´;ω;`)

 

 

 

エマの突拍子もない提案にびっくりするとことかは、昔と同じですごいほっこりしました。ノーマンにあんな顔させられるのはエマだけでしょうね(笑)

 

けどそのあと、七つの壁に行ってくるというエマを送り出すことを決めるノーマン。これにびっくりした。

 

ハウスの頃のノーマンなら、絶対自分も一緒に行くか、なんとしても止めてたんじゃないかな。

彼は大切なものは手元に置いておきたい派だと思うんですよね。自分の力と判断に自信もあるし、守りたいものは手放さないはず。

 

でも今は、エマの主張は理解したけど、やりたいなら自分で勝ち取っておいでよみたいな感じ。いや心配はしてるんでしょうけど、「エマの望みを叶える」ことが、彼の中で優先順位がガクッと下がっているように見えます。

 

 

表紙もほんと切ない・・・

そう、この数年、エマとレイは「家族と助け合うこと」「人を頼ること」「周りを信じること」を学んできました。

そのおかげでレイはすごく丸くなったというか、優しくなりましたよね。

元々優しい子ではあったけど、エマイズムが染みわたっているというか、大切な人たちがいての自分、というのが言動から伝わってくる。

 

対してノーマンは、「ひとりで戦う」ことを強いられてきました。周りは敵ばかりの状況から、考えて観察して実験して、少しずつ情報と仲間を集めて、地道に頑張ってきた。

いつ反撃を受けるか分からない、誰かに裏切られる可能性もある、常に気をはって頭を回転させて、文字通り死と隣り合わせの生活。安らげる場所もなかったのでしょう。

 

からしょうがない、というのも分かります。

128話の後半、エマがノーマンを抱きしめて言います。

 

「ノーマンの方がもっと背負ってる 一人で全部 神様みたいに」

 

「神様になんかならなくていいんだよ」

 

 

さすが、エマ・・・!そうだよこれを言ってあげてほしかった・・・!

ほんとに神様になろうとしてますよね。

そして神様としては、エマひとりのエゴに付き合っていられないというのもド正論で、判断としては正しい。

 

けど昔の、エマとレイの家族で、エマを大切に思っている、ひとりの少年のノーマンの面影を私は探してしまいます。

 

それはエマも同じで、彼女は続けて、ノーマンは辛くないのか?鬼を殺すと心が晴れる?と聞いていきます。

そして最後に

 

「また一人で全部背負って遠くへ行っちゃうのやだよ・・・!」

 

 

ほんとそれーーーーー!!!!!

 

思い出すものつらいあの出荷ね!!!!!

正しい行動だったとは思うけど、エマとレイの心情を考えたらつらすぎる!!

それ自己満足やぞノーマン!!って怒ってやりたい!!!

 

 

ノーマンの出荷のときも、エマは脱獄の成功確率が下がってでも、ノーマン含めみんなで脱獄できる方法に挑戦しようとしていました。

でもノーマンは、確率をとった。より低リスクでエマが生き残れる道を選択しました。

 

あれはエマにとってはトラウマでしょうね・・・

そしてあのときのノーマンと、今のノーマンが重なって見えるのでしょう。

遠くへ行ってしまいそうな感じ、めっちゃわかる・・・

なんというか、「本音言ってないんやろなコイツ」って感じ。

 

 

この心からのエマの言葉は、ノーマンの胸にも響きました。

抱きついてくるエマを、抱きしめ返そうとするノーマンの手。

でもなにかを迷うように、堪えるように、そっとエマを離して微笑みます。

 

もうこのシーンがつらすぎる・・・

いったいノーマンは何を背負ってるの?

ラムダがそんなにやばかったの?

本心が見えなくて怖いです。

 

今のノーマンは、最終的にはひとりで全部背負って犠牲になりそうに見える(コードギアスルルーシュ的な)。

 

もしくはなんらかの理由で長生きできなくて焦ってるとか?

 

分かりませんが、「自分は幸せになれない」と思ってそうで悲しい。

それがボスとしての責任感なのか、他の理由かは今はまだ分からないけど、もう少し自分に優しくしてあげていいんだよ・・・?って言ってあげたい。

 

 

ノーマンの心の壁をぶち壊すことが出来るとしたら、やっぱりエマしかいないと思うので、エマにはめっちゃ頑張ってほしい。

きっと彼女も今、とても悲しんでると思います。

やっぱりノーマン無理してるように見えるもんね。

 

 

 

そんな感じで、ノーマンの空白の期間への疑問が深まると共に、彼を想うと悲しくて泣けてくる回でした(´;ω;`)

 

 

はよ解放されて幸せになってくれ・・・

終盤の怒涛の展開の末に完璧な終わり方を見せてくれた「ROUTE END」完結!※ネタバレ感想

「ROUTE END」の8巻が発売されたのでさっそく先日読みました!!

 

もうすぐ終わるんやろうなあと思っていたらこの8巻が最終巻ということで、もう読む前からドキドキだったんですが・・・結果・・・

 

 

最っっっ高・・・!!!でしたあああ!!!

 

 

もうどんでん返しに次ぐどんでん返しで、衝撃の連続でしたね。

真犯人は、7巻読んだ時点ではまったく見当もついてなかったあの方でした。

 

6巻あたりの、真人が犯人ってなってるあたりは、ほんとに読むの辛くてやめようかと思ったこともあったんですが

めげずに続き追ってきてよかった。

めちゃくちゃ救いもあるし、謎も残しつつ、読後感最高です。ハッピーエンドが好きな私としては、これ以上ない結末でした。

 

 

この作品は漫画ですが、読んでる感覚としてはミステリー小説に近い気がします。

というか小説にしてくれたら絶対読む。

登場人物たちの心情とか、犯行風景とか、もっと深堀りしてノベライズしてくれんかなあ。

 

 

珍しく「実写化してほしい!」と感じた作品でもあります。

これ実写映画化したらめっちゃいいと思うんやなーー!!!

主役はなんか売り出し中の若手とかでいいからさー!

 

 

どちらかというと、おもしろいと感じる作品てキャラクターに魅力があることが多いんですが、ROUTE ENDに関してはとにかくストーリーが素晴らしくて

キャラクターはあんまり思い入れないというか(笑)

全員、基本病んでるし(笑)

 

ので配役にあんまりこだわりはないけど、このストーリー展開のおもしろさをばっちり脚本にして映画化してほしい。

容疑者Xの献身とかソロモンの偽証みたいな、本格ミステリーな感じで撮ってほしい!!

 

 

はあー今度また最初から一気に読み返そう。映画化シミュレーションしとこう。

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で、ここからはネタバレなんですが

 

社長は結局、人間を超越した存在ってことでいいの?笑

 

いや正直、社長おらんくてもストーリー展開しようがあったのではと思うんですが

 

真犯人の殺害トリックとか、真人の犯行の動機とか

他がすごいリアルな分

社長の存在感が不気味に大きくなっていく。

 

目的もいまいち読み取れなかったんですが

考え方とか行動とか見てる限り、人というか「神」なんですよね。

 

だから社長については深く考えてもきっと答えはないんやろなと

刑事さんたちに倣って早々に考えるのを諦めました(笑)

 

ここはひっかかってる方もおるやろなー

あえて謎のまま残してるんでしょうねえ上手い!

 

 

とにかく最後まで読めて本当によかった。

間違いなく名作。完結おつかれさまでした。

「憂国のモリアーティ」天才2人の頭脳戦!そしてスーツが素敵

以前から友人にオススメされていた漫画を昨日ようやく読みました。

 

その名も『憂国のモリアーティ』。

 

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友人から伝え聞いていたのは、「めっちゃカッコいい!そしてめっちゃ暗い!」ということだったのですが

 

そんな暗くなかった!笑

でもカッコいいのはほんとにめっちゃカッコいいです。これはハマる人はとことんいってしまうやつ・・・

 

 

タイトルを聞いてお分かりの方も多いでしょうが、これはシャーロック・ホームズシリーズに出てくるかの有名なモリアーティ教授もモチーフに描かれた作品です。

けどあくまで”原案”なだけで、お話は思い切りオリジナル。

 

そのオリジナリティがだいぶ振り切ってまして、pixivとかで見るパロディの二次創作なんじゃという感じすらあります(褒めてる)。

 

 

モリアーティが主役ということで、犯罪を犯す側がメイン・・・

グログロの殺人鬼のお話か?とも読む前は思ってたんですが違いました。

 

 

モリアーティには確固たる正義と理想があり、それを実現するための手段が犯罪なだけなんです。

 

いわゆるダークヒーローですね。『コードギアス 反逆のルルーシュ』を思い出しました。黒の騎士団のような存在として、”犯罪卿”と呼ばれるモリアーティが描かれています。

 

ただのダークヒーローって、でも結局やってるのは犯罪やんってなりがちなんですが、モリアーティとルルーシュに共通する覚悟があって、それが彼らのカッコよさになっているのだと思います。

 

それは、「死ぬ覚悟」。

 

ルルーシュもよく言ってました、「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」と。モリアーティもまさにそんな感じで、自らを犠牲にしてこの社会の腐敗を正そうとしている、究極の正義の持ち主なんですよね。

 

こういう主人公として描かれると、対立する本来の正義(この作品で言えばスコットランドヤードとかホームズとか)に対して「綺麗ごと言ってんじゃないよ!」って気分になってくるからこわい(笑)

そちらが本当は正しいんですけどね!分かってるんやけども!

 

 

こういう、正義と正義の対立というか、ヒーローvsアンチヒーローの構図すごい好きなんですよ・・・そしていつもアンチ側に肩入れしてしまう。フェチですね。

ゼロの執行人のコナンくんvs安室さんとかもよかった。安室さん(降谷さん)のあの自己犠牲しまくりなとこ、魅かれてしまいますよねー。

 

 

そんなわけで、非常に私好みの漫画でした『憂国のモリアーティ』。

内容に加えて、スーツ男子がとても好きな私にとっては天国のような作品です。みんなカッコよすぎん?はあ・・・イギリス好き・・・

 

 

そして特徴的なのが、ホームズだけでなく『007』のオマージュでもあるというところですね。

私はあまり詳しくないので、ピンと来ないことも多かったのですが、ファンが読むとびっくりすること連発だそうです。

さすがの私も「MI6」とか「ジェームズ・ボンド」が出てきたときは驚きました。え、これホームズじゃなかったっけ?ってなった。

 

無理やりなコラボのようですが、お話の流れとしてはとても自然で、脚本がすごい。

今後もなにか出てくるのかな?

気になるところです。

 

 

でこの『憂国のモリアーティ』、個人的に1番好きになったとこが、モリアーティとホームズの友情のような絶妙な関係性です。

 

ホームズはやはりだいぶ変人として描かれているのですが、初めて会った時からモリアーティの非凡さに気付きます。きっと思考レベルが同じなんでしょうね。

 

モリアーティもそれを見抜き、自身の計画に必要な人物としてホームズに目を付けます。それ以降はじまる、2人の不思議な関係。

 

興味のわく謎がないとすぐダラけてしまい、しまいには禁断症状が出てしまうホームズですが、とある列車の中でモリアーティを見つけた瞬間に顔が輝きます。彼にとっては、モリアーティは話をするだけで知的好奇心の満たされる相手として認識されているわけです。

 

実際、ふたりの会話はかなり高レベルで交わされていて、隣で聞いている弟のルイスはハラハラしつつ理解しきっていない様子。ルイスもけっこう賢いはずなんですけどね・・・あの2人が別格なんでしょう。

 

一緒に謎解きしてもリズムが一緒。ただアプローチ方法は真逆で、お互いそれをおもしろいと感じているようです。

 

 

事件が起こったときも、少ない証拠や現場の状況から、モリアーティの目的や言いたいことを汲み取っていくホームズはさすがのひとことです。たしかに彼がいないと、モリアーティの劇場は完成しないでしょう。

 

 

こういう、天才同士の駆け引きとか、言葉もないのに分かり合う感じとか、すごい好きなんですよーーー!!!!

 

 

原作のようにいくとすれば、最終的にはモリアーティが負けるのかな?正直、今後の展開はまったく読めませんが、2人の対決は楽しみで仕方ありません。

いつかモリアーティがあの笑顔の仮面を捨てて、本音でぶつかる日が来るとしたら・・・熱いですね!!

 

 

ミステリーとか頭使う系のお話が好きな方にはぜひ読んでみてほしいです!

「凪のお暇」出来る男・慎二の残念なとこが好き。かわいさに悶えた感想※ネタバレ注意

本日語りたいのは、『このマンガがすごい!2019』オンナ編にて見事3位に輝いた「凪のお暇」。

第11回(2018年)のマンガ大賞にもノミネートしていて、おもしろいと評判の作品です。

 

ずっと気になっていて、ようやく既刊5巻まで読破!

当然というか、めちゃくちゃおもしろかったです。すごい。余韻がすごい。

 

*あらすじ*

主人公は28歳OLの大島凪(おおしま なぎ)。いつもニコニコ、周りに気を遣って空気を読んで行動することが習慣の女の子です。

同僚から仕事を押し付けられても、彼氏から横暴なこと言われても、凪はニコニコ受け入れていました。でもある日、限界が訪れます。

 

いろんなことが重なって、張り詰めていた糸がぷつっと切れたその日、会社で過呼吸になって倒れてしまいます。

それをきっかけに、凪は仕事を辞めて、恋人とも別れ、人生をリセットしました。

 

新たな街で、新たな生活をはじめた凪。ささいな工夫で、毎日はとても豊かになる。幸せになるための、凪の小さくて壮大な挑戦のお話です。

 

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読む前は、どんなお話か正直想像つきませんでした。けど読んでよかった!!!ほんとによかった!!!!

 

すごくほっこり幸せになるんですが、同時にいろいろと考えさせられることが多くて、たくさんの人の心に響いたのがすごく分かります。

 

凪ちゃんは周囲を気にしすぎてちょっと心が疲れてしまいました。これ共感した人とか、すでに経験したことある人たくさんいると思う。必要以上に「空気読んで」っていう風潮、みんな疲れてきているんでしょうね。

 

そんな凪ちゃんが、少しずつ成長していく様が、丁寧に描かれています。彼女がこれまで出来なかったことが出来たときはすごく嬉しくなるし、凪ちゃんが一歩踏み出すたびにワクワクしてしまいます。

 

めちゃくちゃいい子なのに、とても自己評価が低い凪ちゃん。私の周りにもそういう子います。もっと自信持てばいいのにって思うけど、いくら周りが言っても本人次第で。生きづらそうだなあと心配することもしばしばです。

 

凪は、新生活で出会ったご近所さんや友人に恵まれて、少しずつ元気になっていきます。自分を認めて、自信をつけていく様子は、見ているこちらまで勇気をもらえます。

 

 

それでねー彼女が自信をなくした原因のひとつでもある、元彼の慎二(しんじ)というキャラクターがいるんですけどね。物語の中では慎二はけっこうひどい男で、すぐ凪を貶して傷つけます。

 

でも私的にはこの慎二がめっちゃ好きなんですーーーーー!!!!!

 

 

THE・ツンデレ!ほんと全然素直じゃない!そこがかわいい!

 

慎二が凪に暴言を吐くときって、だいたい照れ隠しか誤解です。お話が進むにつれ、これまで出てきた凪のエピソードを、慎二目線で見せてくれるというのが何回かあるんですが、見事なすれ違いです。アンジャッシュか。

 

ふたりのすれ違いエピソード、さらっとですがご紹介します。

 

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①バーベキュー事件

慎二の友人たちが開催するBBQに、凪も一緒に参加したときのこと。

彼女として紹介してもらえるのかな・・・とドキドキする凪。ここで粗相をしてはいけないと、普段以上に空気を読んでがんばります。

 

慎二の友人たちは、凪の友人にはいないタイプの高学歴でエリートな人ばかりで、どうしても引け目に感じてしまう。その結果、がんばりが空回って雑用係のようになってしまいました。

 

それでも慎二のために!と思っていた凪でしたが、結局彼女として紹介もしてもらえず、ああ私ではダメだったんだ・・・と落ち込みます。

 

ところがこれ、慎二目線でみるとまた様子が違います。

実は男性陣のあいだでは、友人のひとりがひどいフラれ方をして傷付いていて、傷心パーティーのようなノリになっていたのです。

そんなときに、彼女できた!って紹介する訳にはいかない。本当は紹介したかったけど、友人のために今回は我慢した・・・というのが慎二側の真実でした。

 

 

②名前呼び事件

恋人になって間もない頃のこと。慎二は凪に、自分のことを名字ではなく下の名前で呼んでと提案します。

凪は恥ずかしいけど勇気を振り絞って「慎二」と呼びました。けどそんな凪を軽くあしらい、なんなら鼻で笑う感じの慎二。

 

そして彼は飄々とトイレへと去っていきます。ショックを受ける凪。

 

ところがその慎二、トイレの中で悶えていました。便器抱えて動けません。恥ずかしそうに呼んでくれた凪が可愛すぎて、萌え死にそうになっているんですね。なんだそれ。

 

 

*******

 

・・・いやそれを口に出して言ってあげろよ!!!!!!

 

ちょっとツンデレでは済ませられないレベルです慎二さん。正直に伝えていれば超ラブラブ間違いなしなのに、いつも照れ隠しでいじわるして思ってもないこと口にしてるから、凪はどんどん自分に自信なくしていきます。

 

もう完全に慎二が悪いんです。凪ちゃんなにも悪くない。慎二が最悪。

 

 

けど!!!

ツンデレ好きにはたまらない!!!

とても仕事のできる営業マンで、会社から期待され社内でもモテまくっている慎二が、凪が好きすぎてついイジメちゃう。まるで小学生みたいなその行動が、ほんとにかわいい!

 

やられてる凪ちゃんからすれば、最悪だとは思うんですけどね。

分かってあげてーーーーツンデレなんだよーーーーー!!

 

 

 

実際、慎二は凪以外にはとてもいい奴です。仕事においても、お客様が何を求めているか察知する能力に長けていて、営業成績は常にトップ。空気を読みつつ、周りを巻き込む行動力やトークスキルも併せ持っているので、彼がいるだけで場の空気が良くなります。

意味のない悪口は言わないし、彼なりの美学や正義をきちんと持っている、正真正銘のいい男。そんな慎二が、なぜか凪にだけはポンコツなのです・・・

 

惚れた弱みってやつなんでしょうか。描写を見る限り、慎二は凪のことほんとの本気で好きなんです。

 

節約が趣味の凪は、慎二にも家庭的な面をたくさん見せています。ドレッシングを手作りしたり、お出汁を小分けで冷凍していたり、主婦の知恵をたくさん知っている凪。そんなところを貧乏くさいと言ったりしてしまう慎二ですが、内心とても癒されていたようです。

 

作中、彼が家族愛に恵まれなかったということが語られています。実家は裕福で幸せそうに見えますが、中身は薄っぺらい家族。慎二は自分の家族のことが嫌いです。

 

だからこそ、家庭的な凪に、安らぎを覚えていたんでしょうね・・・

 

5巻現在、まだまだ凪に未練たっぷりで、でも前に進まなければという意思は感じる慎二。これからどうなるのか・・・できれば凪とよりを戻して仲良くなってほしい。

すべてさらけ出したら、母性本能強めの凪とはすごくいいパートナーになると思うんですが、それは慎二次第ですね。

 

凪のお隣の住人・ゴンさんはどうやら凪に好意があるみたいですし、一筋縄ではいかないんだろうなあ。けど慎二にがんばってほしい。今後、素直な慎二が出てきたら私は間違いなく萌え死にます。カッコ悪くてもダサくても、いつか凪に思いの丈を伝えられる日が来ることを祈っています。

 

がんばれ慎二!