ぐっときた漫画・アニメ・映画について語るブログ

はじめましてonyaaです。漫画が好きで、でも漫画友達が少ないので、感動や興奮の衝動を文字にします。この世には素晴らしい作品が溢れていて幸せです。

「約束のネバーランド」128話を読んでどうしても我慢できなかったノーマンへの想い ※ネタバレ感想

普段は単行本派なんですが、もう待ってられなくてとうとうジャンプに手を出してしまいました。

 

そして「約束のネバーランド」に衝撃を受けてもう居ても立っても居られないので吐き出します。

 

 

ノーマン・・・!!!!!(´;ω;`)

 

 

 

128話というのはですね、※ここからネタバレ

 

鬼を滅ぼすことに反対のエマが、ノーマンを説得しようとする回です。

 

人を食べずとも生きていける鬼がいることが判明して、

さらにムジカたちが特別な鬼であることも分かります。

 

彼女たちの存在はイレギュラーで、計画に支障をきたす恐れがあるからと

ノーマンはムジカたちを捕らえて殺そうとします。

 

当然それに大反対のエマ。鬼だろうと、全員殺すなんて正しくないと主張します。

そんなエマに、甘すぎると正論を突き付けるノーマン。

 

けどやっぱりエマはエマでした。

七つの壁を目指し、約束を結び直すという、可能性は低いけれどより良い未来になるかもしれない道を進むことを決意します。

 

結局、ノーマンは自身の計画を進めつつ、エマが約束を結び直して戻ってこれたときに、絶滅以外の方法も考えてみることになりました。

自分の望む未来のために、エマの新たな挑戦が始まった瞬間でした。

 

 

 

**********

 

 

話の内容はまあ置いといて。

 

私が衝撃を受けたのはノーマンですよ・・・

 

いろいろあるけど・・・

 

まずね、再会してからここまでの流れもね、非常につらい。

 

ノーマンがみんなに、鬼を滅ぼして平和に暮らせるよと計画を説くシーン、あきらかにエマの顔色は優れないんです。

読者はそれに気づいているし、レイも分かってました。

 

だからレイは、本当にそれでいいのか?とあとでエマに確認します。

私も読みながら「ほんまそれ!レイよく言った!」と思ってました。

 

そしてこのエマの葛藤にノーマンが気付いていない時点で、私はもう悲しくて仕方がない・・・

昔だったら絶対気付いてたじゃーーん!!と思ってしまう・・・

 

 

ハウス脱獄のとき、

あんなにエマを大切にしてて、エマの意思を誰より尊重してて、悩んだときはエマの考えを聞きにいったノーマン。

 

なにより今この鬼絶滅作戦も、エマが家族との平和な生活を望んだからこそ始まった計画のはず。私の知るノーマンにとって、エマは絶対の存在だったんです。

 

 

だから、エマが心から納得して喜んでいないことに気付いてないこと、なにより「鬼の絶滅」をエマも喜んでくれると思っていることに、私はとても悲しくなりました(´;ω;`)

エマがそんな子じゃないってノーマンは知ってるはずやろーーーーー!!!???

 

 

 

からの、この128話。

ムジカを殺すと普通に言っちゃうノーマン。

これはまあ理解できるんです。彼は本来わりと残酷な面も持っている子だと思うので。ママやシスターも、殺す必要があればやってたでしょうしねえ。

 

残酷というと言葉が悪いかな。目的のためには手段を選ばない、とても合理的な思考の持ち主なんです。

そのあたりはレイに近くて、エマがいなければ、レイと同じく年長者だけで脱走しようとしたはず。

 

そんな自分の冷酷な部分を知っているから、誰もに優しく人のために動けるエマに憧れているノーマン。

ハウス時代のノーマンは、優先順位でいうとエマが特別1番で、その次にレイ、そして他の兄弟はもはや「エマにとって大切だから、大切」くらいの感じやったのではと思うんです。

 

でも128話のノーマンは、きっとエマが1番じゃなくなってる。なにかが決定的に変わってしまった気がする。それが悲しい(´;ω;`)

 

 

 

エマの突拍子もない提案にびっくりするとことかは、昔と同じですごいほっこりしました。ノーマンにあんな顔させられるのはエマだけでしょうね(笑)

 

けどそのあと、七つの壁に行ってくるというエマを送り出すことを決めるノーマン。これにびっくりした。

 

ハウスの頃のノーマンなら、絶対自分も一緒に行くか、なんとしても止めてたんじゃないかな。

彼は大切なものは手元に置いておきたい派だと思うんですよね。自分の力と判断に自信もあるし、守りたいものは手放さないはず。

 

でも今は、エマの主張は理解したけど、やりたいなら自分で勝ち取っておいでよみたいな感じ。いや心配はしてるんでしょうけど、「エマの望みを叶える」ことが、彼の中で優先順位がガクッと下がっているように見えます。

 

 

表紙もほんと切ない・・・

そう、この数年、エマとレイは「家族と助け合うこと」「人を頼ること」「周りを信じること」を学んできました。

そのおかげでレイはすごく丸くなったというか、優しくなりましたよね。

元々優しい子ではあったけど、エマイズムが染みわたっているというか、大切な人たちがいての自分、というのが言動から伝わってくる。

 

対してノーマンは、「ひとりで戦う」ことを強いられてきました。周りは敵ばかりの状況から、考えて観察して実験して、少しずつ情報と仲間を集めて、地道に頑張ってきた。

いつ反撃を受けるか分からない、誰かに裏切られる可能性もある、常に気をはって頭を回転させて、文字通り死と隣り合わせの生活。安らげる場所もなかったのでしょう。

 

からしょうがない、というのも分かります。

128話の後半、エマがノーマンを抱きしめて言います。

 

「ノーマンの方がもっと背負ってる 一人で全部 神様みたいに」

 

「神様になんかならなくていいんだよ」

 

 

さすが、エマ・・・!そうだよこれを言ってあげてほしかった・・・!

ほんとに神様になろうとしてますよね。

そして神様としては、エマひとりのエゴに付き合っていられないというのもド正論で、判断としては正しい。

 

けど昔の、エマとレイの家族で、エマを大切に思っている、ひとりの少年のノーマンの面影を私は探してしまいます。

 

それはエマも同じで、彼女は続けて、ノーマンは辛くないのか?鬼を殺すと心が晴れる?と聞いていきます。

そして最後に

 

「また一人で全部背負って遠くへ行っちゃうのやだよ・・・!」

 

 

ほんとそれーーーーー!!!!!

 

思い出すものつらいあの出荷ね!!!!!

正しい行動だったとは思うけど、エマとレイの心情を考えたらつらすぎる!!

それ自己満足やぞノーマン!!って怒ってやりたい!!!

 

 

ノーマンの出荷のときも、エマは脱獄の成功確率が下がってでも、ノーマン含めみんなで脱獄できる方法に挑戦しようとしていました。

でもノーマンは、確率をとった。より低リスクでエマが生き残れる道を選択しました。

 

あれはエマにとってはトラウマでしょうね・・・

そしてあのときのノーマンと、今のノーマンが重なって見えるのでしょう。

遠くへ行ってしまいそうな感じ、めっちゃわかる・・・

なんというか、「本音言ってないんやろなコイツ」って感じ。

 

 

この心からのエマの言葉は、ノーマンの胸にも響きました。

抱きついてくるエマを、抱きしめ返そうとするノーマンの手。

でもなにかを迷うように、堪えるように、そっとエマを離して微笑みます。

 

もうこのシーンがつらすぎる・・・

いったいノーマンは何を背負ってるの?

ラムダがそんなにやばかったの?

本心が見えなくて怖いです。

 

今のノーマンは、最終的にはひとりで全部背負って犠牲になりそうに見える(コードギアスルルーシュ的な)。

 

もしくはなんらかの理由で長生きできなくて焦ってるとか?

 

分かりませんが、「自分は幸せになれない」と思ってそうで悲しい。

それがボスとしての責任感なのか、他の理由かは今はまだ分からないけど、もう少し自分に優しくしてあげていいんだよ・・・?って言ってあげたい。

 

 

ノーマンの心の壁をぶち壊すことが出来るとしたら、やっぱりエマしかいないと思うので、エマにはめっちゃ頑張ってほしい。

きっと彼女も今、とても悲しんでると思います。

やっぱりノーマン無理してるように見えるもんね。

 

 

 

そんな感じで、ノーマンの空白の期間への疑問が深まると共に、彼を想うと悲しくて泣けてくる回でした(´;ω;`)

 

 

はよ解放されて幸せになってくれ・・・