ぐっときた漫画・アニメ・映画について語るブログ

はじめましてonyaaです。漫画が好きで、でも漫画友達が少ないので、感動や興奮の衝動を文字にします。この世には素晴らしい作品が溢れていて幸せです。

「憂国のモリアーティ」天才2人の頭脳戦!そしてスーツが素敵

以前から友人にオススメされていた漫画を昨日ようやく読みました。

 

その名も『憂国のモリアーティ』。

 

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友人から伝え聞いていたのは、「めっちゃカッコいい!そしてめっちゃ暗い!」ということだったのですが

 

そんな暗くなかった!笑

でもカッコいいのはほんとにめっちゃカッコいいです。これはハマる人はとことんいってしまうやつ・・・

 

 

タイトルを聞いてお分かりの方も多いでしょうが、これはシャーロック・ホームズシリーズに出てくるかの有名なモリアーティ教授もモチーフに描かれた作品です。

けどあくまで”原案”なだけで、お話は思い切りオリジナル。

 

そのオリジナリティがだいぶ振り切ってまして、pixivとかで見るパロディの二次創作なんじゃという感じすらあります(褒めてる)。

 

 

モリアーティが主役ということで、犯罪を犯す側がメイン・・・

グログロの殺人鬼のお話か?とも読む前は思ってたんですが違いました。

 

 

モリアーティには確固たる正義と理想があり、それを実現するための手段が犯罪なだけなんです。

 

いわゆるダークヒーローですね。『コードギアス 反逆のルルーシュ』を思い出しました。黒の騎士団のような存在として、”犯罪卿”と呼ばれるモリアーティが描かれています。

 

ただのダークヒーローって、でも結局やってるのは犯罪やんってなりがちなんですが、モリアーティとルルーシュに共通する覚悟があって、それが彼らのカッコよさになっているのだと思います。

 

それは、「死ぬ覚悟」。

 

ルルーシュもよく言ってました、「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」と。モリアーティもまさにそんな感じで、自らを犠牲にしてこの社会の腐敗を正そうとしている、究極の正義の持ち主なんですよね。

 

こういう主人公として描かれると、対立する本来の正義(この作品で言えばスコットランドヤードとかホームズとか)に対して「綺麗ごと言ってんじゃないよ!」って気分になってくるからこわい(笑)

そちらが本当は正しいんですけどね!分かってるんやけども!

 

 

こういう、正義と正義の対立というか、ヒーローvsアンチヒーローの構図すごい好きなんですよ・・・そしていつもアンチ側に肩入れしてしまう。フェチですね。

ゼロの執行人のコナンくんvs安室さんとかもよかった。安室さん(降谷さん)のあの自己犠牲しまくりなとこ、魅かれてしまいますよねー。

 

 

そんなわけで、非常に私好みの漫画でした『憂国のモリアーティ』。

内容に加えて、スーツ男子がとても好きな私にとっては天国のような作品です。みんなカッコよすぎん?はあ・・・イギリス好き・・・

 

 

そして特徴的なのが、ホームズだけでなく『007』のオマージュでもあるというところですね。

私はあまり詳しくないので、ピンと来ないことも多かったのですが、ファンが読むとびっくりすること連発だそうです。

さすがの私も「MI6」とか「ジェームズ・ボンド」が出てきたときは驚きました。え、これホームズじゃなかったっけ?ってなった。

 

無理やりなコラボのようですが、お話の流れとしてはとても自然で、脚本がすごい。

今後もなにか出てくるのかな?

気になるところです。

 

 

でこの『憂国のモリアーティ』、個人的に1番好きになったとこが、モリアーティとホームズの友情のような絶妙な関係性です。

 

ホームズはやはりだいぶ変人として描かれているのですが、初めて会った時からモリアーティの非凡さに気付きます。きっと思考レベルが同じなんでしょうね。

 

モリアーティもそれを見抜き、自身の計画に必要な人物としてホームズに目を付けます。それ以降はじまる、2人の不思議な関係。

 

興味のわく謎がないとすぐダラけてしまい、しまいには禁断症状が出てしまうホームズですが、とある列車の中でモリアーティを見つけた瞬間に顔が輝きます。彼にとっては、モリアーティは話をするだけで知的好奇心の満たされる相手として認識されているわけです。

 

実際、ふたりの会話はかなり高レベルで交わされていて、隣で聞いている弟のルイスはハラハラしつつ理解しきっていない様子。ルイスもけっこう賢いはずなんですけどね・・・あの2人が別格なんでしょう。

 

一緒に謎解きしてもリズムが一緒。ただアプローチ方法は真逆で、お互いそれをおもしろいと感じているようです。

 

 

事件が起こったときも、少ない証拠や現場の状況から、モリアーティの目的や言いたいことを汲み取っていくホームズはさすがのひとことです。たしかに彼がいないと、モリアーティの劇場は完成しないでしょう。

 

 

こういう、天才同士の駆け引きとか、言葉もないのに分かり合う感じとか、すごい好きなんですよーーー!!!!

 

 

原作のようにいくとすれば、最終的にはモリアーティが負けるのかな?正直、今後の展開はまったく読めませんが、2人の対決は楽しみで仕方ありません。

いつかモリアーティがあの笑顔の仮面を捨てて、本音でぶつかる日が来るとしたら・・・熱いですね!!

 

 

ミステリーとか頭使う系のお話が好きな方にはぜひ読んでみてほしいです!